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雑記

ゆるっゆるのだるんだるん。

『勝手にふるえてろ』読了




昨年11月に胃腸炎になったのに、1月末、また胃腸炎になって困っています。そろそろご飯が食べたいです。



さて、綿矢りさ勝手にふるえてろ』を読みました。古書店にて250円で買いました。f:id:wataamepeople:20170201005317j:plain

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なんというか、タイトルがロックですよね。

それに惹かれて手に取ったら、内容も面白そうだったので買いました。




以下、おおまかなあらすじです。

オタクな26歳処女、夢見がちでちょっと周りから浮いている主人公が、恋愛について悩んで暴走する話です。


本当に好きな人(イチ)と付き合いたいけれど、相手は自分のことを好きではない。

でも、好きではないけれど自分のことを好きになってくれる人(ニ)はいる。


「イチ」を脳内の彼氏にして妄想し、現実でも「イチ」と付き合おうと頑張る主人公ですが、その人は自分の名前すら覚えていないことが発覚...。彼は、主人公のことなど全く、これっぽっちも興味がなかったのです。それで主人公は自暴自棄になり荒れます。


しかし結局、好みではないけれど自分を好きでいてくれる「ニ」と一緒にいることにします。自分の愛ではなく、他人の愛を信じよう、と決めたとき、あまり好きではなかった「ニ」も好きになれそうな気がした。というところで終わります。




Amazonレビューでは、主人公に共感できないという人と共感できる人と、分かれていましたが...


私はわりと共感しました。身に覚えがありすぎることもあり、「うっ...頭が頭痛が...」となりました。


例えば。

中学生のとき、好きな人をあえて視界にいれないようにして、相手がこっちを見ていないときに観察する、とか...。


いや、世間的には気持ち悪いのでしょうが、これやってましたわ...最悪、過去の自分。

本当は好きなんだけれど、近寄りすぎるとしつこいと思われて、嫌われるかな?なんて思ってしまって...。


本当に好きだから、下心丸出しにしてベタベタしてくる女と違うと思ってほしくて、自分からは関わらないのです。もちろん、恥ずかしくて話しかけられないというのもあります。実際相対すると、緊張して上手く話せなくなってしまうんです。

けれど、本当はもっと話したい.....のに、そんなことをしているから結局仲良くなれず、アウトオブ眼中。話した回数なんて片手で収まるくらいしかないまま卒業、ということになるのです。

皆様、これがこじらせ女子です。



また、オタク気質な女って、自分のことを好きにならない人ばかり好きになるんですよね...。これがいけないのです。


だから、好みではないけれど、自分のことを好きになってくれる男を選ぶのですね。


だいたいその男は、『勝手にふるえてろ』の「ニ」のような男性です。読んでいて、こういう人いるいる、と思いました。


好きな相手には優しくしてくれます。しかし、自慢が多く自己中心的で、相手の気持ちに鈍い。よく分からない自信があって、ちょっと他人に高圧的にです。また、自分のしたいことに女を付き合わせるのに、女のしたいこととなると全然付き合ってくれない、というタイプです。


「ニ」がそうだったのですが、好きだ、付き合ってくれと言っておきながらも、結婚はしたくないと言ったりね...。

結婚を急かされると辛いのは分かりますが、「言っとくけど、俺、すぐには結婚したくないんだよね」(本文抜き出しではない)と自分の考えを押し付けてくるような言い方をしていて、ちょっとなぁ...もう少し主人公の気持ちを聞いてくれてもいいんじゃない?と思いました。



もちろん、青臭いオタク女子なんかを好いてくれるような人ですから、いい人です。悪い人ではありません。ただ、女は自分が我慢してばかりで(相手も、我慢していないようで色々我慢しているのですが)、もっと自分のことをよく見てわかってほしい、気遣ってほしいな、と不満に思ってしまうのです。


こんな「ニ」に対し、主人公は心の中で不満をいいながらも、なんとなく振れずにいます。いや、かわいそうだろ。そんなに不満ならはよ振れよ。と思いながら読みましたが。



でも、彼女は内心どこかでわかっていたのでしょう。本当に好きな人と付き合えることなど、滅多にないのだと。だから、自分を好きになってくれるし、悪い人ではない「ニ」を選ぶべきなのだと知っていたのでしょう。


主人公や私のような女性は、自分が好きになる相手を選んではいけないのです。それよりも、若干好みではないとしても、自分を好きになってくれる人の方が向いているような気がします。


なぜでしょうね。私の考えでは、好きすぎる人だと、彼が自分から離れていくのが怖くて仕方がなくなってしまうからではないかと思います。主人公は寂しがりなのでしょう。


だから主人公も、「ニ」の自己中心さに文句を言いながらも、なんだかんだ許してしまうし、結局はわりと好きなのだと思います。「ニ」に嫌われるかもしれないとなると焦っていますしね。それだけ、自分を好きでいてくれる人を欲しているのかもしれません。


寂しがり屋さんは、自分を好きになってくれる人を大事にした方が良さそうです。

好きすぎると不安になってしまうから、適度に好きになれる人の方が向いているようです。なんか、悲しいですね。


でも、自分を好きになってくれる人がいるって、とても幸福なことですよね。遠くばかり見ていないで、近くに幸せがあるということかも。要するに、身の丈を知れ!メンラ妄想クズが!っちゅうことですな。うう...。




この作品の主人公は、

「相手が自分を好きでさえいてくれれば、自分を抑え、(どうにか)相手を愛することができる。なんだかんだそれが一番うまくいく」というタイプなのだと思います。



流石に、主人公の「ニ」に対する「はい、妥協して付き合いますね」感が強すぎて、どうかな、とは思いますがね。


でも、自分は相手に愛されるし、相手も好きな人と一緒にいられるし、結局はウィン・ウィンの関係→オールOKなのでしょう。たぶん!



それにしても、

ああ...この本...めっちゃわかる...わかるよ.....


主人公にとっての「イチ」みたいな人、わたしにもいました...。その人は「イチ」のような儚い神経質な王子様系ではなく、面白ゴリラ系(しかし寡黙)でした。

好きな人に自分を好きになってもらいたくて行動しても、自分から好きになる人は全っ然振り向いてくれないんですわ。自分に合う男を選ぶ目がないのかな。


分かりたくないけれど、わたしは分かってしまいました。この主人公ほどモテませんけれども、なんとなくわかる気がします。



いやいやいや、「わかる」だなんて幻だ。人は自分以外の全ては絶対理解することのできない他人であってな、決して分かったつもりになどなってはならない...もしかしたら、私の読みは間違いで、この後「イチ」と奇跡的に上手くいくかもしれないだろ...。希望を捨ててはならん

捨てろ!!!



はい。変な理論に逃げて、現実から目を逸らしたところで無駄ですね。



オタク女子を卒業して、もっと上手く生きようかな.....できたら苦労しない...知ってる...。



来世女になるならば、パステルピンクのコートに肩出しニットワンピ、フワフワカールの茶髪、サマンサタバサのちっさいかばんが似合う華奢な女(やり手)になりたいものです。


オタクは純粋ゆえに、不器用なんだ...。

なーんて、言い訳をしていても仕方がないので、ちゃんと現実を生きられるよう努力します。がんばるんば(震)