雑記

ゆるっゆるのだるんだるん。

ニュース記事への感想(死体農場)




夏らしい気候になってまいりました。

夏。ゴミが腐りやすく、臭くなる季節ですね。



さて、こんな記事を見つけました。国内では遅くとも、2017年5月にはネット上でささやかな話題になっていた様子ですね。


「死体農場(ボディファーム)」についてです。

※URL先は刺激的な内容を含みますので、18歳未満の閲覧は禁止、閲覧の際は個人の責任の上行ってください。http://tocana.jp/i/2016/02/post_8855_entry.html




ソフトに解説すると、アメリカ合衆国テキサス州に、「死体農場」という、死体が朽ち果てる過程を研究する施設があるといいます。

法医人類学や警察犬やレスキュー犬の訓練など、社会的な役割を果たすようです。確かに、鑑識や解剖に役立ちますよね。正確な犯人の特定に繋がりそうですし、冤罪も減るかもしれない、とのこと。



率直な感想、わりとびっくりしました。そんな漫画みたいなものがあるのだなぁ、と。

アメリカだからなせる技なのでしょうね。他国でもやりたい!という動きはあれど、法的にできないのだそうです。



検体も多く、希望者も多いそうです。本人や遺族が死後も社会の役に立つことを望み貢献する場合や、葬式代を浮かせたい場合など色々あるようですねー。



少なからず社会的役割を果たす「死体農場」。

しかし、一昔前ならば、宗教上の規則や厳しい道徳観により、このような施設は実現しなかったことでしょう。今もまだ「人の尊い亡骸をいじるなど、死者の冒涜だ!」という考えはありますが、死体農場ができちゃうほどに、世界は急速に変化しているのですね。



死体を野ざらしにする、ということに、ショックを受ける人もいることでしょう。

しかし、日本で現在のような葬送を行うようになったのは比較的最近のようです。当然、死体処理も文化ですからね。お墓の形やお盆の行い方も各地方で異なるという話は有名です。

(沖縄のお墓は亀甲墓、琉球墓と言って家のような形をしている。大きい。また、どこなのかは忘れたが、お盆にお墓の横でレジャーシートを敷いて親族で集まったり、お墓で花火をしたりする地域があるとか。葬送文化はおもしろい。)



豪族や貴族は古墳時代やそれ以前から遺体を埋葬する文化がありましたが、庶民が埋葬するようになったのは室町くらいになってからだ、という話を聞いたことがあります。

庶民の生活の記録は少なくはっきりとしたことはわかりませんが、『方丈記』やら『餓鬼草子』などの様子から当時の様子を窺うことができます。


では、埋葬しなければ何かといいますと、風葬が多かったようです。庶民は死体置き場が決まっていて、そこに遺族が死体を捨てに行くのだとか...。


確固とした根拠はありませんが、個人的には風葬火葬土葬水葬鳥葬、色々やっていたのかもしれないなと思います。



死体の放置といえば、九相(想)観ですね。

九相観とは、仏教における修行です。

屋外に放置された死体(特に美女、僧にとって煩悩の原因となるため)が朽ち果てていく様を見ることで、人の不浄さや無常さ、人の儚さなどを目の当たりにすることになります。そして、「女だって死ねば腐るし獣に食い荒らされる。これが、お前が惑わされているものの末路なんだ...こんなに人は汚いのだ.....」と思わせる修行です。少なくとも奈良時代には日本に伝わっていた考えなのだそうですね。

一時的に性欲が減退するかもしれませんが、果たして修行になるのでしょうか。それにしても、いつだって人を惑わせるのは性や愛欲なのですね。


また、「九相図」という仏教絵画は九相観を基に.死体の果てる様子を九段階にわけ描いたものです。鎌倉〜江戸に制作されたそうです。

ということは、この絵画が登場する鎌倉以前は「野ざらしにした死体はそう珍しいものではない」という文化だったのかもしれませんね。




近代化したこのご時世だからこそ、死体を野ざらしにするなんてありえない...と衝撃を受けたり、逆にグロテスクな物事に惹かれたりする人がいますが、グロテスクな世界は遠いようで意外と身近なのでしょう。いや、生きていればいつかは死ぬのですから、全く遠くなどではないのでしょう。



クリーンな社会で育ってしまったので、グロテスクなものは極力見たくないのが本心です。しかし、生きているということそれ自体グロテスクで、現代人はその事実から目を背けているだけ、なのかも、ですね.....。




さて、最後に死体農場の話に戻ります。

死体農場で色々な死体を放置してみて、わかったことが色々あるようです。


たとえば、鹿もミネラル不足になると人の骨を齧る、や、ハゲワシは最初に目玉を食べる、などです。


鳥って、人の目玉をつつきたがりますよね。わたしは勝手に、眼球は光るから気になるのかな?と思っていましたが、つつくだけじゃなく食べるということは、眼球が好きなのでしょうな。なぜだ.....なぜなのだ鳥さん.....。



そういえば、腐ったものを食べるハゲワシやウジなどの生き物は、お腹を壊さないのだろうか...?


わからないことがたくさんありますね...。




〇参考

日本の葬送文化についての最おすすめ→https://soudan1.biglobe.ne.jp/qa764973.html

↓その他もろもろ。

http://japanese.hix05.com/Folklore/Burial/burial09.gaki.html

http://www.weblio.jp/wkpja/content/%E3%82%84%E3%81%90%E3%82%89_%E5%BA%B6%E6%B0%91%E3%81%AE%E5%9F%8B%E8%91%AC

http://www.seijo.ac.jp/education/falit-grad-school/jp-antholopology/academic-journals/jtmo42000000675u-att/jpn-040-02.pdf